やはり図書館から、諸田玲子著、
「お順 勝海舟の妹と五人の男」を借りてきました!
諸田玲子さんは、以前読んだ「奸婦にあらず」がめちゃくちゃよかった(感動した!)ので、新作がぜひとも読みたかったのですが、ちょうど図書館に入荷したので借りることができました!
以前、NHKの「歴史秘話 ヒストリア」で、勝海舟の父、「勝小吉」さんがものすごく遊び人で破天荒、またすごい人情家だったという話を見たことがあるので、今回の「勝海舟の妹」の話は非常に楽しみでした!
読んでみると、その小吉の性格や人生が愛情たっぷりに描かれており、小吉と違って歴史上にその名をとどろかす「勝海舟」と、佐久間象山に嫁いだその妹「お順」にもその愛すべき性格が脈々と受け継がれていて、非常に面白かったです!
諸田玲子さんの小説には、幸か不幸かはさておいて、自分の信念に忠実にその時代を生きる女性達が描かれていていつも感動を覚えます。
また、幕末から明治にかけての、庶民から見たその時代の空気が非常によく現れていて、その点でも非常に興味深く読むことができました!
また、後半、お順の身の回りの世話をする「小鹿村の出島竹斎」が作者諸田玲子さんの父方の祖先であり、実家のすぐ裏手にお順の墓があることなど、この物語を書くにあたって判明した不思議な縁のお話なども興味深かったです。